いびき治療「パルスサーミア」の効果とは?ナイトレーズとの違いも解説

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「パルスサーミアって結局どうなの?」と感じた人へ

「いびき治療 パルスサーミア」と検索した人の多くは、すでに一般的な対策や治療法を一通り調べた上で、次の選択肢を探している段階だと思います。マウスピースは合わなかった、CPAPは現実的ではない、レーザー治療は痛そうで不安。そんな中で見つけたのが、比較的新しい治療法として紹介されるパルスサーミアではないでしょうか。

ただ、調べてみると「効果がある」「いや効かない」という真逆の情報が混在しており、判断が難しいのも事実です。特にナイトレーズのようなレーザー治療との違いが分かりにくく、結局どちらを選べばいいのか分からないという声はよく聞きます。

この記事では、宣伝や体験談に寄りすぎず、仕組み・効果・限界・治療の向き不向きを整理します。治療を勧めるためではなく、後悔しない判断材料を提供することが目的です。


パルスサーミアとは?|いびきにどう作用する治療なのか

パルスサーミアは、高周波による熱エネルギーを用いて、いびきの原因となる喉周辺の組織にアプローチする治療法です。メスで切ったり、強く焼いたりするのではなく、比較的マイルドな熱刺激を断続的に与える点が特徴です。

いびきは、睡眠中に軟口蓋や咽頭周囲の組織がゆるみ、呼吸のたびに振動することで発生します。パルスサーミアでは、その組織に熱を加えることで、コラーゲンの収縮や組織の引き締まりを促すとされています。

レーザー治療と同じく「切らない治療」に分類されますが、エネルギーの伝え方や温度管理が異なります。強い変化を一度で起こすのではなく、負担を抑えながら段階的な変化を狙う治療と理解すると分かりやすいでしょう。


いびき治療におけるパルスサーミアの効果

パルスサーミアに期待される主な効果は、いびきの音量低下や頻度の軽減です。特に、軽度〜中等度のいびきで、明確な閉塞がないケースでは、「いびきが小さくなった」「家族に指摘されなくなった」といった変化が報告されることがあります。

一方で、すべての人に劇的な効果が出るわけではありません。肥満傾向が強い場合や、舌根沈下、重度の睡眠時無呼吸症候群が背景にある場合は、パルスサーミア単独では改善が限定的になることが多いです。

「効果がある・ない」という評価が分かれる理由は、症状のタイプが違う人たちの体験が一括りに語られているからです。いびきの原因がどこにあるのかを無視して治療法を選ぶと、期待とのズレが生じやすくなります。


何回で効果が出る?治療回数と持続性の実態

パルスサーミアは、1回で完結する治療として案内されることは少なく、複数回の施術を前提に設計されることが一般的です。多くの医療機関では、数週間〜1か月おきに数回行うプランが組まれています。

効果の実感時期も個人差がありますが、早い人で1〜2回後、平均的には数回終了後に変化を感じるケースが多いとされています。ただし、これは「完全にいびきが消える」という意味ではなく、音量や頻度が軽減するというレベル感で捉える必要があります。

持続性についても重要なポイントです。組織の変化は永続的ではないため、時間とともに元に戻る可能性があります。つまり、パルスサーミアはメンテナンス前提の治療であり、単発で一生効果が続くものではありません。


ナイトレーズとは?|レーザー治療の基本を整理

ナイトレーズは、レーザーを用いて軟口蓋や喉の粘膜に熱を加え、組織を収縮させることでいびきを改善する治療法です。国内外で広く知られており、いびき治療のレーザーとしては代表的な存在です。

レーザーはエネルギーが強く、比較的はっきりした組織変化を狙える一方で、痛みや熱感を伴うケースもあります。そのため、麻酔の有無や施術後の違和感については、事前に説明を受ける必要があります。

ナイトレーズも切らない治療ではありますが、パルスサーミアと比べると「一度の刺激が強め」という印象を持たれやすい治療です。短期間で変化を出したい人向けと説明されることが多いのも、この特性によるものです。


パルスサーミアとナイトレーズの違いを比較

両者の最大の違いは、組織へのアプローチ方法です。パルスサーミアは高周波による穏やかな熱刺激、ナイトレーズはレーザーによる集中的な熱作用という違いがあります。

痛みやダウンタイムの面では、パルスサーミアのほうが軽度と感じる人が多い傾向があります。一方で、効果の立ち上がりはナイトレーズのほうが早いケースもあります。

治療回数についても、ナイトレーズは少ない回数で終了する設計が多く、パルスサーミアは複数回を前提とします。つまり、即効性を重視するか、負担の少なさを取るかで選択が分かれる治療と言えます。


どちらを選ぶべき?治療法の選び方の判断基準

治療法選びで最も重要なのは、「どちらが優れているか」ではなく、自分のいびきのタイプに合っているかです。軽度で、生活習慣や体重の影響が大きい場合は、パルスサーミアのような穏やかな治療が合うことがあります。

一方、ある程度しっかりした組織のたるみがあり、短期間で変化を出したい場合は、ナイトレーズが検討対象になるでしょう。ただし、痛みやダウンタイムへの許容度も考慮が必要です。

共通して言えるのは、医師任せにせず、治療の限界を理解した上で選ぶことです。「これで必ず治る」と断言される場合は、むしろ慎重になったほうが安全です。


パルスサーミア治療の注意点と限界

パルスサーミアは万能な治療ではありません。特に、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、いびきだけを軽減しても根本的な問題は解決しません。この場合は、検査や別の治療が優先されるべきです。

また、治療効果には個人差があり、生活習慣や体重変化の影響を強く受ける点も見逃せません。治療だけに頼り、生活改善を怠ると、効果を感じにくくなります。

過度な期待が生まれやすい理由は、「切らない」「簡単」という言葉の印象です。実際には、適応を選ぶ治療法であることを理解しておく必要があります。


まとめ|パルスサーミアはいびき治療の「正解」なのか

パルスサーミアは、軽度〜中等度のいびきに対して、負担を抑えながら改善を目指す治療法です。即効性や永続性を求める治療ではなく、症状と上手く付き合うための選択肢と捉えるのが現実的でしょう。

ナイトレーズとの違いは、刺激の強さと治療設計にあります。どちらが優れているかではなく、自分の症状・許容できる負担・治療への期待値で判断することが重要です。

いびき治療で後悔しないためには、治療法の名前よりも、「なぜ自分はいびきをかいているのか」を理解すること。その視点を持てば、選択は自然と見えてきます。

参考文献

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Published online: July 22, 2022
https://link.springer.com/article/10.1007/s00405-022-07539-9 スプリンガーリンク

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https://www.mdpi.com/2077-0383/14/12/4371 MDPI

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https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15293606/ PubMed

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(Review Article)
Published: February 28, 2021
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1155/2021/8821073

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