いびきレーザーは本当に安全?副作用・後遺症・リスクを整理

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「安全」と言われるけど、本当に大丈夫なのか?

「切らない」「短時間」「ダウンタイムが少ない」。
いびきレーザーについて調べると、こうしたメリットがまず目に入ります。一方で、少し検索を深掘りすると副作用後遺症危険性といった言葉も並び、不安になった方も多いはずです。

このギャップこそが、「いびきレーザーは本当に安全なのか?」という疑問が生まれる理由です。
医療技術として一定の実績がある一方、誰にでも無条件に安全とは言い切れない。ここが分かりにくいポイントです。

本記事では、肯定も否定も一方的にせず、安全性・副作用・リスクを構造的に整理します。
「受けるべきかどうか」を感覚ではなく、納得して判断できる材料を提供することが目的です。


いびきレーザー治療とは何をしている治療なのか

いびきレーザー治療は、喉の奥、主に軟口蓋や口蓋垂(のどちんこ)周辺にレーザーを照射する治療です。
目的は組織を大きく切除することではなく、レーザーの熱作用で組織を引き締め、振動を起こしにくくする点にあります。

いびきは、睡眠中に気道が狭くなり、空気の通り道が振動することで発生します。
レーザー治療は、この「振動しやすい状態」を改善するための低侵襲アプローチと位置づけられています。

外科手術と比べると、出血が少なく、入院も不要なケースが多いのが特徴です。
ただし、原因そのものを取り除く治療ではないため、効果や安全性は個人差が大きい点を理解しておく必要があります。


いびきレーザーは「安全な治療」と言われる理由

いびきレーザーが比較的安全とされる理由の一つは、身体への侵襲が小さいことです。
メスを使った手術と異なり、大きな切開や縫合を行わないため、感染や大量出血のリスクは低いとされています。

また、多くの場合で局所麻酔のみで行われ、全身麻酔を必要としません。
これは、麻酔そのものによるリスクを避けられるという意味でも重要なポイントです。

さらに、国内外で一定数の臨床データが蓄積されており、重篤な合併症が極めてまれと報告されている点も評価されています。
ただし、これは「正しい適応で行われた場合」に限られるという前提を忘れてはいけません。


実際に起こりうる副作用とその頻度

いびきレーザーで起こりやすい副作用の多くは、一時的な症状です。
代表的なのは、施術後数日続く喉の痛み、ヒリヒリ感、違和感などです。

これらはレーザーによる熱刺激に対する正常な反応であり、多くは数日〜1週間程度で自然に軽快します。
声が出しづらく感じる、飲み込みにくいといった症状も、一過性であることがほとんどです。

一方で、痛みの感じ方や回復スピードには個人差があります。
副作用として問題になるのは、事前説明と実際の症状に大きなギャップがある場合であり、ここが不満や不安につながりやすいポイントです。


後遺症や深刻なリスクはあるのか?

結論から言えば、いびきレーザーで恒久的な後遺症が生じるケースは非常にまれです。
ただし、「ゼロではない」という点は正しく理解しておく必要があります。

報告されるリスクとしては、過度な照射による組織損傷、瘢痕化による違和感の長期化などが挙げられます。
これらは多くの場合、出力設定や照射範囲が適切でなかったケースに集中しています。

重要なのは、治療そのものよりも施術の設計と判断です。
後遺症リスクは、治療法よりも「誰が・どのように行ったか」に大きく左右される点を押さえておくべきでしょう。


「危険」と言われるケースの多くは何が原因か

ネット上で「危険」「やめたほうがいい」と言われる事例の多くは、治療ミスマッチが原因です。
特に多いのが、睡眠時無呼吸症候群が主因であるにもかかわらず、レーザー治療だけを行ったケースです。

この場合、いびき自体が改善しない、もしくは効果を感じられず、「危険だった」「意味がなかった」という評価につながります。
しかしこれは、治療選択の問題であって、レーザー自体の安全性とは別問題です。

また、過度な広告表現により「一度で治る」と誤解したまま施術を受けるケースも、満足度を下げる要因になります。
危険視される背景には、情報の受け取り方のズレも大きく関係しています。


安全に受けるために確認すべき重要ポイント

安全性を高めるために最も重要なのは、事前診断と説明の質です。
いびきの原因がどこにあるのか、レーザーが適しているのかを明確に説明できるかは重要な判断材料になります。

また、施術回数や出力設定について、根拠をもって説明されているかも確認すべきポイントです。
「とりあえずやってみましょう」という姿勢には注意が必要です。

安全性は治療法そのものではなく、プロセス全体で担保されるものです。
納得できる説明があるかどうかは、結果以上に重視すべき要素と言えるでしょう。


いびきレーザーを避けたほうがよい人の特徴

いびきレーザーが向かないケースも明確に存在します。
代表的なのは、重度の睡眠時無呼吸症候群、肥満が主因の場合、骨格的な気道狭窄が強いケースです。

これらの場合、レーザーで表面的な改善を図っても、根本解決にはつながりません。
むしろ、他の治療法を優先したほうが安全で合理的です。

重要なのは、「受けない判断」も正しい選択になり得るという点です。
安全性とは、実施することだけでなく、適切に見送ることも含めた概念だと考えるべきでしょう。


まとめ|「安全かどうか」は誰にとってかで決まる

いびきレーザーは、正しく理解し、適切な条件で行えば、比較的安全性の高い治療と評価できます。
一方で、万能な治療ではなく、適応を誤れば満足できない結果になる可能性もあります。

重要なのは、「安全か危険か」を二択で考えないことです。
誰にとって、どの条件なら安全なのかを整理することで、初めて合理的な判断が可能になります。

不安を感じた時点で、情報を集め、質問し、比較する姿勢そのものが、安全性を高める行動です。
納得できる判断ができること。それ自体が、最も重要なリスク回避と言えるでしょう。

参考文献

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https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28242151/

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https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26873409/

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